『ティルピッツ』(1944)
DKM Deutsche Kriegsmarine "TIRPITZ" in 1944
ドイツ海軍戦艦「ティルピッツ」
製作仕様 1944年北海沿岸時
使用キット アオシマ、ドイツレベル、ピットロードインジェクションキットハイブリッド製作
製作 2015年
船体はアオシマのキットをベースに特に艦首のサイドシアーを気を付けてその低いシルエットを、構造物はドイツレベルのキットから、主砲などの兵装や搭載物
などはピットロードのキットからそれこそいいとこどり3個一という贅沢な内容での製作です。いずれのメーカーも基本となっている図面などにかなり忠実に再
現しているので(平面図関連)フィッティングには問題なく、必要なモールドは最低限残しつつも徹底的なディテールアップとバランスに気を付けながら製作し
ていきました。おそらくはこんな贅沢な製作はそうそうする機会に恵まれないと思いましたのでいつも以上に気合を入れていった感じでした。^^;
使用したパーツ類も、おそらく現在手に入るほぼすべてのディテールアップパーツから気に入ったものを選んでいき、まとめていきました。面白いもので、スケール感も含めて徹底的にすればするほど仕上がりがあっさりとした印象になっていくのには逆に納得した感じです。
大戦中、連合国から『北海の女王』と呼ばれ、華々しい戦歴はないもののその存在自体が北大西洋の脅威となって常に頭を悩ませていた独戦艦『ティルピッツ』 です。ビスマルク級二番艦として竣工就役しましたがすでにその時にはビスマルクは失われており、姉妹艦二隻そろっての活躍はありませんでした。幾たびもの 英国軍の空襲にもびくともしなかったのですが大戦末期に激しい空襲についに倒れ、浸水横転して最期を遂げました。
今作品は特に1944年中盤以降の特徴的な迷彩を再現するべく、依頼製作にてお客様とともに細部にわたって大量の資料と検証、考証を重ねて仕上げしたもの です。塗装色についても残されているカラー写真からイメージに近いものを選んで調色したものになっています。女王の名にふさわしい流麗なシルエットと端正なディテールをできうる限り再現できるよう製作させていただきました。
製作の様子はブログにて掲載しています。
工場長の独り言ブログ(『ティルピッツ』1944編)持つ艦だとしみじみ思いました。^^ 同型艦のビスマルクと
も印象が大きく違うと感じるのも不思議な感じです。
以上ご覧いただきましてありがとうございました。