『三隈』(昭和17年)

Heavy Cruiser "MIKUMA" in 1942

重巡洋艦『三隈』
製作仕様  ミッドウェー海戦時仕様(昭和17年5月頃) 第7戦隊
使用キット  ウォーターラインシリーズNo.342 タミヤインジェクションキット
製作 2016年


 


 





 


 艦載機は定数を 載せていたかどうかはっきりしませんでしたが、当時の搭載機である95式水偵2機と新鋭の零式三座水偵を搭

 『三隈』はミッドウェー作戦の時に僚艦『最上』と衝突事故を起こし、『最上』をかばうように撤退している際に米艦載機に捕捉され、被害担当艦となってしまう形で度重なる空襲に遭い撃沈され最期を遂げました。
 

 この時の米軍撮影の写真が有名ですが、その写真で初めて『最上型』各艦が8インチ砲搭載の重巡洋艦になっていたことを米軍が把握したといわれています。 また、幾度もの空襲にさらされながらなかなか撃沈できなかったことから米軍からは『非常にタフ』な重巡洋艦と驚かれた話も伝わっています。

 今作品は最終時として製作しました。開戦直後に遮風装置を装備した艦橋など、キットでは反映されていない部分も改修して製作しています。

 タミヤのキットは微妙に船体形状の違う『鈴谷』『熊野』との差異を再現するために同型艦のカテゴリーながら別のパーツを作り起こすなど、メーカーとしても姿勢もさすがタミヤだと思います。

 

 予備翼やフロートなどそれぞれの備品を飛行機作業甲板に取り付けてできるだけ雰囲気を感じられるような演出を施してみました。のちに廃止される事となった、航空機識別のための日の丸が主砲塔の天板に描かれているのもこの時期の特徴でもあります。

 

 マストに掲揚した信号旗は艦名を表しています。

 

 また、前マストのヤードの支柱位置も開戦時には若干変更されており、艦橋トップに装備されていたループアンテナも前マストに移設されているのでそのあたりも再現しました。 

 

 製作にあたって は「三隈」としての専用のエッジングセットなどはないので、汎用品を丁寧に選んで製作していきました。市販されているエッジングセットなどに頼りすぎてしまうとたまに全く考証面で違う代物になってしまうこともあるので、ある意味基本に忠実に製作作業を進められた作品です。


 御覧いただきまして、誠にありがとうございました。

 製作の様子はブログにて掲載しています。(『三隈』1942製作編

 

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