『葛城』(昭和19年)
(Aircraftcarrier"KATSURAGI"1944)
航空母艦『葛城』
製作仕様 就役時仕様(昭和19年)
使用キット スカイウェーブシリーズ ピットロードインジェクションキット
製作2014年
『葛城』は戦時建造計画の中で、ミッドウェー海戦にて4隻の空母を失ったのちの補充として計画された『雲龍型』航空母艦の3番艦になります。
旧海軍が戦時中最後に完成させた航空母艦でしたが、竣工就役した昭和19年後半にはおもだった航空戦力はすでに失われていたために実際には機動戦力としての出撃の機会はありませんでした。
作品は、出撃する機会に恵まれなかった『葛城』が、もし十分な艦載機と搭乗員を載せて出撃することになったらおそらくはこんな感じだったのではないか?というフィクションで製作しました。
このあたりは模型ならではの醍醐味だと思います。
艦載機については電探装備の彩雲を先頭に、52型零式艦上戦闘機、彗星艦爆と続き、これもフィクションですが最新鋭の流星艦攻を二機、最後方に天山艦攻という出撃編成で並べてみました。
そのほか製作のポイントとしては、『葛城』の最終時は艦橋に搭載された電探は1号3型でしたが、就役時の写真を参考に2号1型の状態で完成させています。
ピットロードのキットは全体的に船体がグラマラスな感じで舷窓のモールドが 大きめに成形されていたので、いったんパテですべて埋めてから船体を少しシャープな印象になるように削りこんでいきました。
塗装は当時の対潜迷彩とされる外舷1号2号について、今回はGSIクレオスのものをそのまま使ってみています。
(多少緑色の印象が鮮やかな感じなので、グレーなどを加えて少し落ち着いた感じにするのもいいかもしれません。)
飛行甲板の迷彩パターン は就役時の設定にしたので終戦時の褐色部分は明るい緑にしています。特徴としては4本ある起倒式マストのうち、左舷前の一本に1号3型電探が搭載されています。
以上ご覧頂きましてありがとうございました。
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